速読する方法を考えてみる【1冊1分のウソ】

本をたくさん読みたい!
でも時間が足らない。。。
「何千冊と読んだ筆者が解説!」の筆者はどうやってそんなに大量の本を読んでいるんだろう?
こんな悩みに対する僕なりの解答を書いてみました。

この悩みは僕自身の悩みでもありましたが、色々調べた結果、この結論に至りました。
結論は・・・ガッカリしますが、間違いないです。

 

全く知らないジャンルの本を「理解しながら早く読む」ことは不可能

 

「限られた時間でもっと多くの本を読みたい!」
「早く読むことができればそれだけ多くの本を読むことができる!」
恐らく速読をしたいと考えている人はこんな思いがキッカケで速読に興味を持ったのではないでしょうか。

僕自身、本を読むスピードが人に比べて遅く、300ページ程の本をしっかり集中して読んでも3日ほど要します。

「あなたも1冊1分で読めるようになる方法」や「パラパラ読むだけで頭に自然と定着させる速読術」などの謳い文句に踊らされ、『これができるようになったら大好きな本が短い時間で大量に読める!』とワクワクしていました。

紹介されている速読法にはいくつかやり方があり、「すべてが嘘」とまでは言いませんが、前述の通り全く知らないジャンルの本を「理解しながら早く読む」ことは不可能だと感じたので以下で詳しく解説していきます。

間違った速読を学習してしまうと、速読が身につかず本を読むのが嫌いになってしまったり、全然理解していないのに本を読んだつもりになってしまうことになります。

「本を読んだつもりになる」ことが目的であれば良いのですが、小説にしてもビジネス書にしても内容を理解することで、その情景を思い浮かべたり、仕事に役立てたりできるようになるはずです。

では本題に入っていきます。

そもそも速読とは

速読術とは文章を早く読むための技術であり、時には読書法も含まれる場合もある。読書速度を向上させ、効率的に大量の書物を読破する技術である。

Wikipediaにはこのように書いてありました。

今回はこの「速読」とはどういうものなのかを深掘りしていきます。

速読は以下の流れで構成されています。

  1. 基礎知識があることが前提
  2. 基礎知識があることで読まなくても良い場所を判断できる
  3. 読み飛ばすことで1冊にかける時間が短縮される

仮に間違った速読ができたとしても前述の通り、内容を理解していないので記憶にも定着せず、それこそ本を読んだ意味がない、ただ無駄な時間を過ごしたことになってしまいます。

 

速読のウソ①

速読術を教えてくれる人は「速読術を教えること」でしか仕事をしていないことにお気づきでしょうか。

速読術が身についていれば、本を大量に短時間でインプットすることができるため、色々な知識を吸収でき、もちろん適切にアウトプットすることも可能なはずです。

つまり、速読術でインプットした膨大な情報を使って、速読術以外の仕事も可能なはずなのです。

にもかかわらず、速読術でしか仕事をしていないのはなぜでしょう?

1冊1分で読める(速読ではない)という人のyoutubeでは、驚くべきスピードで本を捲ります。
そして約50秒で100ページくらいでしょうか?1冊の本を読み終えます。

そんなスピードで読んで、読めているのか?
⇒読めています。
そんなスピードで読んで、理解できているのか?
⇒理解できています。
そんなスピードで読んで、覚えているのか?
⇒覚えていません。

えっ
覚えてないの?
じゃあなんで読んでるの?

動画を見ながら途中から可笑しくて笑ってしまいました。

世の中には不思議な情報商材もあるようです。

 

速読のウソ②

速読のコツは「周辺視野を鍛えること」や「目の動くスピードを速くするトレーニングをすること」といった内容が多く出回っています。

周辺視野を鍛えることで本を『面』として捉え、一字一字読むのではなく画像を取り込むように理解していく。ということのようです。

目の動くスピードを速くするトレーニングでは、周辺視野と組み合わせて書かれていることが多いですが、いわゆる「ななめ読み」をしながら周辺視野で読んでいく。ということだそうです。

速読術に興味を持ち始めた僕はこの「周辺視野」に興味を持ちました。
点ではなく面で捉えれば、それはそれは効率よく読書ができて、読むスピードも格段に向上するのだろうと。

残念ながら、目の動きが読書に影響するのは約10%だそうです。。。

また、目の動きと本を読むスピードに相関関係は見られなかったという研究結果が出ているようで、目の動くスピードを速くしても読書は早くならないんですね。

そもそもゆっくり読んでも理解できない本を、目の動くスピードを速くして読んだところで理解できないのは火を見るよりも明らかですね。

 

本当の速読のコツ

とはいえ、速読にもコツがあります。

前述の通りですが、以下の2つです。

  1. 基礎知識を蓄える
  2. 読み飛ばす・読み止める練習をする

基礎知識を蓄えることで読む・読まないの判断材料が増えます。

そうすれば一度読んだことがある内容を「読み飛ばす」ことで相対的に1冊の本にかかる読書時間が短くなりますし、もしかしたら読む必要がない内容かもしれません。

読まなくても知っている内容の本であれば、読書の時間自体を削減できます。

基礎知識があることが前提ですが、新しく出会った本から吸収できる新しい知識は「7~10%」と言われています。

「速読ができる」
つまり
「基礎知識があり、内容の取捨選択ができる」
ということは
「7~10%の新しい知識との出会いにすぐに巡り合える」
ということでもあるんですね。

最初から速読はできません。

何度も買いきますが、基礎知識を蓄え、読み飛ばす・読むのを止める練習が速読上達の最短ルートです。

 

まとめ

では、簡単にまとめます。

速読に近道はありません。
基礎知識をしっかりと学び、蓄えた知識から読み飛ばす・読むのを止めることで1冊にかかる時間を短縮すること。
それが速読のコツです。

1冊を1分で読んだり、周辺視野を鍛えて本を速く読むことは、現代の研究では不可能とされています。

怪しい商材に手を出さず、少しずつでもコツコツと基礎知識を蓄えていく方が良いのではないでしょうか。

最後に参考にしたサイトと本をご紹介します。

 

メンタリストDaiGoさんの「速読の嘘~本を早く読めるようになる科学的手法」です。

こちらの動画の最後でも紹介している佐藤 優さんの著書「読書の技法」もおススメです。